英検準1級に合格したので今までのスコアと比較してみる

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先日の記事で書いた英検準1級の二次試験の結果が出たのでご報告します。

おかげさまで無事二次試験をクリアして準1級に合格しました。

本人はサクッと1回目の受験で取るつもりが結局一年越し、都合3回目の受験での合格となりました。

せっかくなので今回のスコアと前2回の受験結果を比較しながら、試験の内容などを振り返ってみたいと思います。

【関連記事】

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【リスニング対策記事】”英検準1級合格者がオススメする試験対策 - Listening 編 ー

【ライティング対策記事】”英検準1級合格者がオススメする試験対策 - Writing 編 ー

【スピーキング対策記事】”英検準1級合格者がオススメする試験対策 - Speaking 編 ー

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レクタングル(大)




トータルスコア

まずは今回のスコア全体をご笑覧ください。

ご覧の通り合格CSEスコア2,304に対して2,339とギリギリでの合格となりました。

4技能のうち、特にWritingが残念な結果となっており個人的に非常に悔やまれます。

これでもWritingは月に2~3本エッセイを書く練習をしており、Berlitzの先生などに添削してもらっていたので本番においてその成果を発揮できなかったのが残念でした。

Reading、Listeningパートについては前日に模試を1回解いただけの対策でしたが、これまでの学習で地力がついたおかげか及第点を取ることができました。

特にListeningパートは9割ほどの正答率で今回の合格に大きく寄与してくれたのでホッとしました。

英検CSEスコアと合格点について

まずは英検の試験方式について簡単にご紹介します。

一次試験がReading, Listening, Writingの3技能のテストとなっており、この一次試験を突破すると英語での面接(Speaking)の二次試験へ望むことになります。

そして二次試験をクリアすると晴れて合格となります。

英検CSEスコアについて

英検は2016年度から採点方式が変わりました。

それまでの各技能ごとに正解数に応じた加点式から、独自のCSEスコアと呼ばれる採点方式を採用しています。

「英検CSEスコア」は、ユニバーサルなスコア尺度CSEを英検の各級で表記したものです。
英検CSEスコアを参照することで、自分の今の英語力や伸長度が一目でわかり、英検級のステップアップはもちろんのこと、生涯学習にも最適な指標となっています。
国際標準規格CEFRにも対応し、英語の4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)のスコアとトータルスコアが表示されます。

引用先

細かい点は説明は英検サイトをご覧いただくとして、大きな変更点としては”TOEIC同様、問題ごとの配点が分からなくなった”点です。

これまでであれば問題ごとの配点が決まっていたので自己採点する事が可能でしたが、CSEスコアは配点が不明確なため各自では点数を割り出すことが難しくなりました。

英検準1級の合格ラインについて

2015年度までは各技能ごとに採点が決まっており、一次試験の場合

Reading:51点,

Listening:34点

Writing:14点

合計:99点満点でした。

そのうち英検準1級の一次試験合格点は、99点中70点前後と言われていました。

【参考サイト】

繰り返しになりますがCSEスコアという独自の採点方式によって、合格ラインも下記の通り変化しました。

2016年度以前の技能別配点
[ Reading] 51/51 + [Listening] 34/34 + [Writing] 0/14 = 85/99
この配点であれば、Writingが0点だったとしても3技能の合計点が合格目安の7割を超えているため、合格できていました。

2016年度以降の技能別配点
[Reading] 750/750 + [Listening] 750/750 + [Writing] 0/750
各技能で均等にスコアが配分されており、2つの技能で満点を取ったとしても合格基準スコア1792を292下回り不合格になります。
尚スコアは統計的手法(TOEICと似たタイプの算出方法)を採用しているため、自身の正答数でスコア算出できなくなっています。

引用先

CSEスコアで難易度が上がった?

あくまで個人的な意見ですが、採点方式が変わって難易度が上がったと思っています。

根拠は以下の2点です。

  1. 3技能の配点が均一となり苦手分野で点が取れないと結果に直結する
  2. なぜかSCEスコアへの変更で合格ラインも引き上げられた

一つ目の理由は既にご紹介したとおりです。

二つ目は理由は分かりませんが、CSEスコア2250点中1792点(得点率79.6%)と約8割取れないと一次試験をパスできなくなってしまいました。

年々難しくなっているTOEICに対抗するためかわかりませんが、主催者側が意図的に難易度を上げようとしている意識があったと思われます。

ただし、必ずしも問題数に大して8割正解しなければいけないわけではく、難易度などによって微調整が入っているようです。

【参考サイト】

TOEICとの難易度比較

一説には英検準1級の難易度は「TOEICで730点程」といわれていますが、私の実感として明らかにそれ以上の難易度だと思います。

もちろんTOEICとは試験内容が異なるため、求められる能力が違うのは当然ですが各技能をバランスよく得点能力が求められている点でおそらく英検準1級に合格するにはTOEIC800点ほどの力が必要になると思われます。

ただし当然TOEIC730点でも十分な対策をすれば合格することも可能でしょうし、その過程で純粋な英語力向上=TOEICのスコアアップも可能だと思います。

この辺は結局、受けてみないとわかりませんし、ご自身の求める英語スキルによって変わってくると思うのであくまで参考程度にお考えください。

【参考サイト】

これまでの一次試験スコア比較

前段が長くなってしまいましたが、私が受けた全3回のスコアを比較してみたいと思います。

ちなみにすべてCSEスコア方式が採用された2016年度以降に受験しました。

①問題数ベース ②*点数ベース ③CSEスコアベース
問題数 正解数 正答率 満点 点数 割合 満点 点数 割合
2016年

6月

Reading 41 27 65.9% 51 36 70.6% 750 593 79.1%
Listening 29 16 55.2% 34 18 52.9% 750 567 75.6%
Writing 14 750 520 69.3%
Total 70 43 61.4% 85 54 63.5% 2250 1680 74.7%
2017年

1月

Reading 41 26 63.4% 51 36 70.6% 750 587 78.3%
Listening 29 22 75.9% 34 27 79.4% 750 621 82.8%
Writing 750 517 68.9%
Total 70 48 68.6% 85 63 74.1% 2250 1725 76.7%
2017年

6月

Reading 41 30 73.2% 51 38 74.5% 750 612 81.6%
Listening 29 26 89.7% 34 31 91.2% 750 665 88.7%
Writing 750 517 68.9%
Total 70 56 80.0% 85 69 81.2% 2250 1794 79.7%

見辛くてすみませんが上の表は、①正答数/問題数、②2015年度の配点で換算した得点/満点、③CSEスコアで換算した場合を比較したものです。

文系出身なのでこの手の分析は苦手なのですが(いいわけ)、CSEスコアの傾向として偏差値のように正答数が少ない場合は高めに採点され、正答数が多い場合は低めに採点される傾向がありそうです。(あってるよね…?汗)

だいたいですが正答率+10~20%というところでしょうか。

おそらくTOEICのように全受験者の結果から受験回の難易度を割り出してスコア調整しているのだと思いますが、詳細はやっぱりわかりかねますね。爆

技能ごとのスコア比較

次にReading, Listening, Writingの三技能をPartごとにスコア比較してみました。

見出しは合格時の①正答数/問題数、②満点のCSEスコアと私のスコア、③CSEスコアの得点率を記載しています。

また表内の*点数換算は2015年度までの配点で換算した場合の得点を表しています。

本当は各項目のCSEスコアを比較したいところなんですが、配点が不明なためできてませんのでその点ご了承ください。

Reading – リーディング

30/41問 CSEスコア:612/750 (得点率:81.6%)

正解数 正答率

(正答数/41問)

*点数換算 *得点率

(*点数/51点)

Part1

25問

*25点

2016年6月 13 52% 13  52%
2017年1月 13 52% 13  52%
2017年6月 19 76% 19  76%
Part2

6問

*6点

2016年6月 5 83% 5  83%
2017年1月 3 50% 3  50%
2017年6月 3 50% 3  50%
Part3

10問

*20点

2016年6月 9 90% 18  90%
2017年1月 10 100% 20  100%
2017年6月 8 80% 16  80%
Total

41問

*51点

2016年6月 27 66% 36 71%
2017年1月 26 63% 36 71%
2017年6月 30 73% 38 75%

ご覧の通り、CSEスコア612/750(得点率81.6%)に対して正答率は(73%)でした。

7割強の正答率でもCSEスコアでは8割強取れるということですね。(どういうこと?笑)

今回のリーディングパートの感想ですが、語彙問題がいつも以上に正解することができました。

英検準1級はTOEICよりも語彙問題の比率が高いので、個人的に苦手な語彙問題(Part1)

である程度貯金を作れたのが結果的に助かりました。

その反面イディオム、接続詞の問題(Part2)では、6問中3問と半分しか正解できませんでした。

イディオムも私の弱点であるので、今回のように知らない表現が多いと運の要素が結果に大きく影響してきます。この点は今後の英語学習においても大いに改善の余地があります。

長文読解(Part3)は前2回の正解数であれば得意な項目でしたが、今回は時間ギリギリまで迷ったのが正直なところです。なんとか10問中8問正解とそこそこ取れましたが全問正解したいところでした。

また、ここで時間を予定より使ってしまいWritingで慌ててしまったのが響いた印象です。

Listening – リスニング

26/29問 CSEスコア:665/750 (得点率:88.7%)

問題数 正答率

(正答数/29問)

*点数換算 *得点率

(*点数/34点)

Part1

12問

*12点

2016年6月 6 50% 6 50%
2017年1月 8 67% 8 67%
2017年6月 10 83% 10 83%
Part2

12問

*12点

2016年6月 8 67% 8 67%
2017年1月 9 75% 9 75%
2017年6月 11 92% 11 92%
Part3

5問

*10点

2016年6月 2 40% 4 40%
2017年1月 5 100% 10 100%
2017年6月 5 100% 10 100%
Total

29問

*34点

2016年6月 16 55% 18 53%
2017年1月 22 76% 27 79%
2017年6月 26 90% 31 91%

リスニングは一転、CSEスコア665/750(得点率88.7%)に対して正答率は(89.7%)でした。

9割近く取れた場合は正答率の方が高くなることが分かります。

今回のリスニングは我ながら上出来で、試験中から手ごたえがありました。

理由としては、Berlitzに通っていることでネイティブのナチュラルスピードでの会話で内容をキャッチする力がついたためだと思われます。

誤解を恐れずに言えば、英検準1級のリスニングはネイティブが普通に話すスピードと比べてそんなに速くないです。つまり地道に力をつけていけば解けない難易度ではないと思います。(言うは易し)

選択肢などもTOEICのように引っ掛けで迷うようなものも少ないので内容を完璧に把握していなくても消去法で正解できる印象です。

ちなみに私は音源再生中にメモとらない人です。なぜならメモ取ることに集中して聞き逃してしまううっかり屋さん(爆)だからです。

これはもう本当に人それぞれなので有効に使える人はメモしちゃっていいと思います。

Writing – ライティング

CSEスコア:517/750 (得点率:68.9%)

ここからは「正答数が不明=比較ができない」ので、表はなしでお送りします。

  1. 2016年6月 CSEスコア:520/750(得点率69.3%)
  2. 2017年1月 CSEスコア:517/750(得点率68.9%)
  3. 2017年6月 CSEスコア:517/750(得点率68.9%)

Writingは与えられたテーマに大してエッセイを書くのですが、私にとっては一番採点基準のわからない技能でした。

何の対策もしなかった初回(2016年6月)がCSEスコア520と一番高くとにかく腑に落ちません。笑

冒頭でも書きましたが、エッセイ書く練習をそれなりにしたにもかかわらず進歩がみられなかったので非常に残念でした。

Speaking – スピーキング

CSEスコア:545/750 (得点率:72.7%)

二次試験のスピーキングは今回が初めてだったので比較はなしです。

合格ラインが512に対して545でなんとか無事にクリアできました。

前も書きましたが二次試験の合格率は約9割なので、まぁ受かる気しかしませんでした。(結果論)

試験中から細かな文法ミスに自分で気づいていましたが、レスポンス速度に重点をおいていたのであまり気にせず、自分の意見を伝えることを優先していました。

画像は受験結果ですが、あまり細かなフィードバックはないので改善点は自分で気づくしかなさそうですね。

まとめ

今回は英検準1級のスコア比較してみましたがいかがでしたでしょうか。

ここまで書いてなんですが、あんまりよく分かりませんでした。笑

大切なのは各技能でバランスよく得点することであり、苦手な技能や分野を重点的に勉強していくのが合格の近道なような気がします。

近いうちに準1級の対策法なども記事にしてみたいと思いますので、その際はまた読んでいただければうれしいです。

それでは!

Learning English is a long journey. Sometimes I get really exhausted. But I’ve already known how interesting it is.

That’s why, I am learning English.

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