今回は初心者の方向けの記事になりますが、中学英語をマスターする方法として瞬間英作文をオススメする理由などをご紹介します。
”当サイトの運営者の自己紹介 - Let me introduce myself. –”の記事にある通り、私は中学英語すらわけわかんない状態から英語学習をはじめました。
中学英語で習う5文型はしっかり理解していませんでしたし、形容詞やら副詞などの違いも全くわかっていませんでした。
そのような素人が中学英語を勉強する上で、瞬間英作文は非常に効率がいい学習の一つだったと実感しています。
もちろん瞬間英作文で全てをカバーできるわけではありませんが、「初心者が中学英語を覚える」という点では非常に有効だと思いますので、ご紹介します。
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Contents
瞬間英作文とは
まずはじめに「瞬間英作文」ってなんぞ?と思われる方のために簡単にご説明します。
私のブログではお馴染みの「英語上達完全マップ」を運営している、森沢洋介先生が提唱されている学習法の一つです。
短文暗唱=瞬間英作文は、英文を即座に作るための瞬間英作文回路を自分の中に組み込みます。また、この回路に乗せて、音読パッケージなどで蓄えた英語のストックが実際に使えるようになります。
引用元:英語上達完全マップ 瞬間英作文
上記の説明の通り、短い日本語を瞬間的に英語としてアウトプットするトレーニングであり、これをひたすら繰り返すことで、英語が話せるようになると言われています。
なによりスピード重視のトレーニングですので、教材として使うのは簡単な英文が理想的です。
具体的には「彼はサッカーをします。」→「He plays succer.」みたいな本当にシンプルな文をひたすらこなして英語の回路を作る勉強法となります。
関心のある方は是非、本家のサイトをぜひ一度覗いてみてください。
【参考サイト】
瞬間英作文のメリットとデメリット
次になぜ瞬間英作文がいいのか、そしてどんな点に気をつければいいのか、メリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
くどいようですが、万人にとって正解の英語学習法など存在しません。
”英語を1,500時間勉強しても上達しなかった社会人が考えるアウトプットの重要性”の記事にある通り、私は1,500時間勉強してもTOEICで日本人の壁・600点を突破することすらできませんでした。
たとえ誰かが成功した方法だとしても、量や質、相性の問題で思うように伸びないことは大いにありえます。
一番大切なのは、同じ勉強法だとしてもご自身に合うようにアレンジする勇気と工夫だと今でも思っています。
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瞬間英作文のメリット
相変わらず前段が長くなりましたが、瞬間英作文のメリットをご紹介します。
1. 初心者にとって苦手な英文法が繰り返すことで自然と身につく
2. 英語に対する瞬発力がつく
3. 短文であえば英語を話せるようになる
4. 単語帳を覚える時はかなり有効
それでは順に説明していきます。
1. 初心者にとって苦手な英文法が繰り返すことで自然と身につく
個人的にこれが一番のメリットだと思っています。
中学英語すらおぼつかない私のような人間にとって、中学英語の問題集を繰り返すのはなかなか苦痛を伴う作業です。
まず退屈な文法用語を覚えるところから始まり、その次は5文型の違いなど、英語嫌いが嫌いな「いかにもお勉強」という内容が続きます。
私自身そうでしたが、この手のやり直し英語は最初は楽しいのですが、次第に飽きてやらなくなってしまうことがお決まりのフェードアウトするパターンだったりします。
この飽きやすい中学英語の勉強に瞬間英作文のトレーニングを取り入れると比較的スムースに覚えることができると思います。(絶対とは言ってない)
注意点としては初心者の方は未来形や過去形、使役動詞などの文法項目ごとにまとまった初心者向けのテキストを使う方がいいと思います。
同じ文法項目の問題を繰り返し瞬間英作文することで、自然と英文法を身につけることができます。
2. 英語に対する瞬発力がつく
次のメリットは、瞬間英作文を繰り返すことで英語を処理するスピードが向上する点です。
まぁ”瞬間”英作文って言うくらいなんで当然なんですが。汗
比較的簡単な日本語文を短時間で英訳することで、やはり瞬発力がつきます。
言ってしまえば英語回路みたいなようなもので、簡単な表現であれば日本語から英語、また逆に英語から日本語への変換が短時間で行えるようになります。
余談ですが、NHKのラジオ番組「英会話タイムトライアル」でも同様の力がつくように番組が構成されています。
「SPR(瞬(Shun)・発(Patsu)・力(Ryoku)」と呼ばれる、日本語から瞬時に英語へ変換する能力を伸ばすためのプログラムとなっていますので、興味がある方は是非一度聴いてみてください(・∀・)
3. 短文であえば英語を話せるようになる
3つ目のメリットは、短い文であれば英語を話せるようになる点です。
短時間でインプット(日本語)→アウトプット(英語)を繰り返すことで、短い文であれば自分の言いたいことが瞬間的に口からでてくるようになります。
これ言うのは簡単ですが、口から実際に音として英語をアウトプットするのってトレーニングしていないとなかなかできません。
そういう意味では瞬間英作文は短文でトレーニングするので、英語を話すという意味では有効な練習だと思います。
私もそうでしたが特に初心者は何を話せばいいのか、わからなかったりするので最初は決められた定型文で慣れていくのは効果があると感じていました。
4. 単語帳を覚える時はかなり有効
単語を覚える際、瞬間英作文は例文を習得するのに非常に効果的だと思います。
私自身、TOEICに出てくる単語を覚える際は出る単特急 金のフレーズ や、その後にDUO 3.0をやる際にも直訳をガンガン書き込んで瞬間英作文しながら覚えました。
よく言われることですが、単語は意味だけ覚えてもなかなか使えるようになりません。
実際にその単語が使われている例文と一緒に覚えることで、より記憶に定着するようになるのは間違いありません。
その例文を覚えるのに瞬間英作文を併用することで、語彙強化と同時にスピーキングも鍛えることができるので有効性は高いと思います。
ただし、瞬間英作文で回せるようになるまでに時間がかかるのがネックではありますが(^_^;)
瞬間英作文のデメリット
次はデメリットです。
1. 日本語と英語の構造の違いで長い文はトレーニングしづらい
2. 英語を話す時に日本語を通して考えるクセがついてしまう
3. 流暢に話せるようには膨大な量のインプットが必要になる
4. 回数をこなすことが目的になりやすい
陰と陽があるのがこの世の理(ことわり)。←厨二病
意識をしてないと私のように結果的に遠回りする可能性があるので、デメリットを頭の片隅においておくといいと思います(^_^;)
1. 日本語と英語の構造の違いで長い文はトレーニングしづらい
これは日本語と英語の文法的な構造の違いで長い文の練習には向かないという点です。
例えば、
「家族の中で一番遅く起きるその少年は、クラスで一番背が高い。」(てきとう)
“The boy who gets up latest in his family is the tallest in his class”
っていう文があったとします。まぁそんなめちゃくちゃ長いわけではないですが。汗
これを英語にしようとすると、まず主語が「その少年=The boy」になるワケですが、日本語の語順だと文の真ん中にきちゃってます。
有名な話ですが、日本語は語順が違ってもほぼ意味は通じる言語ですが、英語は基本的に必ず主語が文頭に来ます。
この語順の違いのせいで、長い文だと瞬間的に訳すことがしづらいので、長い日本文を英語にしようとすると結構ストレスを感じます。(少なくとも私は)
「んなもん日本語の語順変えればええやん」って思うんですけど、悲しいかな多くのテキストは日本語が自然になるよう意訳されてたり、さらに言えば語順変えるとニュアンスが違ってきたりもします。
そんなワケで長い文は瞬間英作文にあまり向かないと感じてます。(異論は認める)
ちなみに私はやりにくい日本文の場合、テキストにガンガン直訳を落書きしてやってました。ただこの作業自体時間かかるのがネックですね。
2. 英語を話す時に日本語を通して考えるクセがついてしまう
これもデメリットのひとつです。
瞬間英作文ばかりやっていると、どうしても日本語から考えるクセがついてしまうので、最初から英語で考える場合と比べると時間がかかってしまいます。
実際にネイティブと話してみれば分かると思いますが、英語で話す時に毎回日本語から英語に変換していては、なかなかスムーズに会話することはできないです。
下手をすると、相手の言ってることすら英語→日本語に変換しちゃったりするクセがつくのでなおさら時間がかかりよろしくないです。
当然、慣れもありますがある程度いったら脱日本語をする必要があるので、ほどほどにするのがいいと思います。
3. 流暢に話せるようには膨大な量のインプットが必要になる
3つめはデメリットと言っていいのかわかりませんが、自然なスピードで話せるようになるには膨大な量の文を繰り返し瞬間英作文しないといけないということです。
そもそも普通の日本人が英語話せるようになるには、当然膨大なインプットが必要なんですが、ここで言いたいのは「定着するまで同じ文を繰り返す瞬間英作文では時間がかかりすぎる」ということです。
自分が言いたいことを全て網羅した瞬間英作文のテキストがあればその一冊を繰り返せばいいのですが、残念ながらそんなものは存在しません。
そうなるといろんなテキストをやることになるんですが、似たりよったりの内容だったりすることがあります。
私自身がそうだったんですが、同じようなテキストばっかやったところで身につく知識って限られてしまう場合があります。
なかなか見切りをつけづらいですが、残念ながらいくら瞬間英作文ばかりやっても実際にはなかなか話せるようにはなりません。
ある程度まできたら実際に使ってみるのがやはり上達する上では欠かせないと思うので、DMM英会話などのオンライン英会話でぜひ実際に使ってみましょう。
そうすることで自分の足りない部分が分かってくるので、その時に必要に応じてトレーニングを続けるのがいいと思います。
自分の苦手な表現だけフラッシュカードに記録して、自作の瞬間英作文の教材をつくるのなんかも非常に有効だと思います。
実際に英会話TOEIC勉強法まとめブロガーのツウさん@tsukun777も取り入れられている方法なので興味があれば、記事読んでみてください。
【参考サイト】
4. 回数をこなすことが目的になりやすい
昔の私がまさにこれでした。
テキストを何度も繰り返す瞬間英作文は回数をこなすこと自体が目的化してしまいがちです。
”英語を1,500時間勉強しても上達しなかった社会人が考えるアウトプットの重要性”という記事でも書きましたが、何十周とテキストを回したところで実際に使わなければなかなか英語は上達しません。
私の場合、森沢先生の瞬間英作文テキスト「どんどんすらすらポンポン」の3部作+おかわりシリーズも含めると400時間くらい投資しました。
それでも、TOEICは500点ちょっとでしたし、全く話すこともできませんでした。
瞬間英作文自体は非常に有効な学習法のひとつだとは思いますが、やはり”使える英語”を身につけるためには、他の学習も取り組む必要があります。
みなさんにも私のような失敗をしていただきたくないので、回数にこだわりすぎず、その分ほかの勉強法などにも投資してもらいたいと思います。
ただ、この見切りをつけるのって本当に難しいんですよね…。汗
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初心者の方にオススメするテキスト
最後に、私が実際に使ったテキストの中で中学英文法をマスターするのにオススメするテキストをご紹介します。
すべて音源CDつきです。というかそうじゃないテキストはBook offに売りに行きましょう。(真顔)
回数の目安は大体10周くらいかと思います。
私は20周以上やったりしてましたが、まぁ飽きるしオススメはしません。笑
回数はあくまで目安なので、ご自身がもっとやりたいと思うなら余分に回してもいいですが、ある程度身についたと感じた方はどうぞ勇気をもって次のステップに踏み出してください!
1. どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
最初は素直に瞬間英作文の生みの親(?)森沢先生著のこちらのテキストです。
文頭に瞬間英作文の勉強のやり方も書いてある点も初心者向けだと思います。
文法項目ごとに問題が掲載されているので、この本を繰り返しやることで自然と中学英語を復習することができます。
2. 会話できる英文法大特訓 CD付
こちらも文法項目ごとに出題されているテキストです。
ページ構成も瞬間英作文しやすい左に日本語、右に英語でやりやすいです。
先にご紹介した「どんどん~」に比べると、口語的な表現が多く自然な会話に近い気がします。
その反動じゃないですが、難点なのが日本語が意訳されすぎている点です。
なので私はガンガン直訳などのメモを書き込んで使っていました。
1回目はストレスたまる作業ですが、繰り返しやるので2周目以降スムーズにできるように工夫することも大切だと思います。
3. おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング(CD BOOK)
またまた森沢先生著のテキストです。
こちらは文法項目ごとではなく、時制や比較表現などがランダムに載っている「シャッフルトレーニング」用のテキストです。
この本の前に出ている「スラスラ~」のおかわり(続編)本です。
なんで1冊目じゃなくてこちらを勧めるかと言うと、1冊目は後半の「文型コンビネーショントレーニング」というところが初心者向きではないからです。
デメリットのところで触れた「日本語と英語の構造の違いで長い文はトレーニングしづらい」ってのを地で行くような表現ばかりなので、時間かかってしょうがないです。笑
それよりもこちらの本で、文法項目に縛られない瞬間英作文で中学英語が身についているか確認した方がいいと個人的に思っています。
とりあえずこの3冊やってみて、それでも不安であれば「どんどん~」のおかわり本や他の瞬間英作文向けテキストを追加してみてください。
まとめ
今回は瞬間英作文を使って英語の基礎固めをする方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
日本語を通して考えるやり方なのでいろいろ賛否がありますが、初心者にとって瞬間英作文は中学英語を身につける上で有効な学習法の一つだと思っています。
ただ、繰り返しになりますがこの勉強法だけでは英語は上達しません。
音読やディクテーションなど他の学習法と組み合わせて効率的に英語を上達させていきましょう。
Learning English is a long journey. Sometimes I get really exhausted. But I’ve already known how interesting it is.
That’s why, I am learning English.